津尾尋華の漫画実写化映画鑑賞

漫画の実写映画の感想など書いていこうと思います。

HK  2013年

HK  2013年 福田雄一監督 鈴木亮平主演

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あんど慶周の漫画「変態仮面」の実写映画化。もともと原作が、「正義のヒーローがパンツ被った変態だったら面白くないか?」というコンセプトで描かれたギャグ漫画なので、変態感がリアルになる実写映画にとはすこぶる相性がいいです。

鈴木亮平は15キロ体重を増やして、脂肪をおと

すという肉体改造を行って挑んだとのこと。

下の毛とか相当頑張って処理したのかしら…。

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SMの女王の母とマゾの刑事の父との間に生まれた色丞狂介は、腕っ節は弱いが正義感が強い高校生。

転校生の姫野愛子に一目惚れ。立て篭り時間の人質になった彼女を助けようとして、その場のパンティーを被ったことから変態仮面に覚醒する。

なんの説明にもなってないですが、パンティーをかぶると変態の血が覚醒して、人間が30%しか使えない身体能力を100%使えるようになるという北斗の拳あたりから一時期流行ったあの理屈でパワーアップします。

 

シリアスに馬鹿なことをやることの面白さを味わうというB級映画の見本のような出来で、海外でも好評だったとのこと。

パンティをかぶる鈴木亮平、美しい鈴木亮平の生尻、例の格好の鈴木亮平などが面白いと感じる人には楽しめると思います。

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「学校でパンティーを被っていいわけがないだろう!」とか、「より変態な方が、強いとは限らんということだ」とか、「パンティーが俺の顔と一体化している!」というセリフを大真面目に繰り出すのは、面白いです。

 

中盤からはムロツヨシ演じる大金玉男が、学校を乗っ取ろうとして変態仮面と対立し、刺客を送り込んでくる展開。佐藤二郎演じる真面目仮面を筆頭に、さわやか仮面、男気仮面、細マッチョ仮面、偽変態仮面などが登場します。

福田監督作品特有の、長いコントを見せられているような感覚は好みが分かれると思いますが、個人的には原作を実写にうまく落としこんで今風にした序盤と比べると、ムロツヨシと佐藤二郎の演技が原作からはみ出しており、入り込めませんでした。同じく変態の偽変態仮面ともかく、黒幕に変わった個性は必要だったかなと。あと、ヒロインの清水 富美加(現千眼美子)が作中で洗脳されるという今となっては非常に際どいネタが入っています。ただ、この内容で1時間40分はちょっとつらかった。

 

ちなみに、小栗旬が主演を希望したけど事務所から許可がおりなかったそうですがさもありなん。

 

映画館で鈴木亮平の肉体とケツを楽しむ分にはよかったんでないでしょうか。ストーリーは福田監督作品が好きなら及第点、合わない人には厳しいと思います。

55点 3敗2分け。